2014年10月02日
第4回吉野川源流の森 森の健康診断
9月23日の秋分の日に「第4回吉野川源流の森 森の健康診断」がさめうらダム周辺で開催されました
香川県から36人、徳島県から30人、高知県から17人の合計83人の大勢の方に参加いただきました
今年は香川県、徳島県ともに、応募者が多く、定員をかなりオーバーしました
参加できなかった方々にまずはお詫び申し上げます
水資源機構早明浦ダム事務所前での事業概要説明
続きはこちらをご覧ください→
間伐遅れの人工林は一見すると緑豊かですが、中に入ってみるとうっそうとして光が差し込まないため、地面にはほとんど植物がなく、土がむき出しになっています。こんな林では雨滴(雨の水滴)にたたかれて土が流れ出し、木の根がむき出しになって、大雨で土砂崩れが起きる危険性があります。
人工林の地面をおおう植物が増えれば、土が雨滴の衝撃からまもられます。加えて、植物の根がくさったり、それを分解する動物が動くことでできる土の中の小さな穴が増えて水がしみこみやすくなります。さらに、植物の種類が増えると生態系のバランスがよくなるとともに根の張り方が複雑になって、土砂崩れの危険が少なくなります。
人工林の間伐をすすめれば、林内にさまざまな植物が茂るようになり、水源林や防災林としていい状態になります。しかしまだ、以下のことがわかっていません。
・実際、どの程度の人工林が間伐遅れなのか?
・どの程度間伐すれば、どのくらい他の植物が生えるのか?
・間伐の効果は、林の立地や成長具合によって変わるのか?
林内の植物の種類数と量は、林内の明るさや標高などによって変わります。林内の明るさは、木の本数や太さ、高さ、斜面方位などによって変わります。
森の健康診断ではこうした項目を、実際の人工林に入り、100円ショップでそろえた道具で簡単に測定することによって、参加者のみなさんに、「健康な人工林」、「不健康な人工林」の様子を「五感」と「数値」の両方で感じていただきます。同時に、広域でいっせいに測定されたデータを集めることで、上記の質問に科学的に答えるための基礎となる情報を蓄積することをめざしています
1チーム(班員全員)
班員が山に入って感じたことを述べる
5m四方内の木と草の葉を採取
小さい木の直径をノギスで測る
大きい木の直径(周囲)を測る
釣竿(5.65m)を使って調査する木を確定する
尺蔵を使って木の高さを測る
早明浦ダムを背景に参加者全員で集合撮影
タグ :森の健康診断
Posted by えいきち at 21:16│Comments(0)
│森の健康診断